第三十二番 十三寺

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【縁 起】

 旧北陸道上街道に面した元宿場町舟見にある当寺は、起源をたどれば聖武天皇の天平年間に、この地を巡錫中の行基菩薩が東の山に不思議な紫雲のたなびくのを御覧になり、そこにそびえる大杉の霊の声に従って千手観音、馬頭観音、聖観音の三像を彫り安置されたのがはじまりと伝えられています。

 その後、当地の城主飛騨守五郎右近尉の守護仏の本尊としてまつられましたが、天正の末年、戦乱のため滅亡して、霊像も山中に埋もれていました。江戸時代中ごろ、明日山の清智和尚が夢のお告げでこれを発見され、中尾山に草庵を結んで安置したところ、善男善女の信仰を集め、宝暦十一年(一七六一)現在地に移されました。

 秘仏の本尊千手観音は十一面四十二臂で清水寺様式。聖観音、馬頭観音(県指定文化財)ともに杉材による鎌倉初期の木像です。

 

【十三寺の三秘仏】

 本尊脇士の三体はいずれも秘仏で杉材の一木造り、彫眼の内刳りがあります。中尊の千手観音は総高八五・七糎で十一面四十二臂、頂手を宝髻の上に掌を上に組んでおり、京都清水寺の本尊の様式で県内では珍しく、遠く清水寺信仰がわが越中にも及んでいた点でも貴重なものです。脇士の聖観音は総高七三・二糎で、右手に未敷の蓮花を持ち、右手は垂下の通例の姿です。また馬頭観音は総高七三・四糎で馬頭を載き、二手垂下の合掌印。三体とも豊満な面猊と大胆な衣文等から平安様式を残した鎌倉初期の地方的な作と見られます。

 ほかに鎌倉期の持国天、毘沙門天、境内に芭蕉句碑(うらやまし浮世の北の山ざくら)等があります。

三秘仏

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【アクセス】

  • 住所:〒938-0103 富山県下新川郡入善町舟見1498
  • 電話 / FAX0765-78-1080
  • 交通:JR北陸本線入善駅または泊駅からタクシー15/北陸自動車道黒部ICまたは朝日ICより車で15
  • 観光:宇奈月温泉、黒部峡谷、宮崎海岸、親不知など
  • 近隣駐車可能収容台数:前方道路 距離30m 大型車5台 普通車20
  • 宿泊設備:バーデン明日 車で2

SCHEDULE

2024.05.23 Thursday