第二十七番 安居寺

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【縁 起】

 印度の僧・善無畏三蔵が釈迦如来御作の観世音菩薩を背負い、有縁の地を求めて日本に来られました。養老二年(七一八)のことで、越中の国境に来られた時、南の山の端に紫雲がただよい、老翁が現われて導きました。そのすすめに従ってここを有縁の地と定め、観世音を安置されたのが当寺のはじまりです。天平元年、聖武天皇が勅願寺と定め、行基菩薩に前立を彫刻させ、本尊を秘仏とされました。平安時代には花山法皇が、中世には兼好法師や宗祗などが訪ねました。

 藩政時代には加賀前田藩の祈願所として信仰され、寄進を受けました。江戸時代中期前田家の建立した観音堂は堂々たるもので、他にも楼門造りの仁王門などが目をひきます。木彫前立ち正観音立像や地主地蔵半伽像、見返り阿弥陀像や、絵から馬が逃げだし繩を描いてつなぎ止めたという狩野元信・永徳の絵馬もあります。

 

【砺波平野と安居寺の境内】

 当寺は砺波平野を望む山腹に位置しています。有名な散居村といわれる家々が屋敷林にかこまれ独立して建ち並ぶ様子が見られます。砺波市近郊では、春のチューリップ畑が見ものです。当寺背後の山頂にある安居寺公園からは、砺波平野をはじめ富山湾や能登半島も展望できます。境内には慶長四年(一五九九)の銘がある灯篭(県文)があり、前田家重臣岡島備中守が寄進したものです。また御陵参考地や古墳などもあり、歴史と自然の宝庫と云えるでしょう。

 安居の観音と親しまれているご本尊の聖観世音菩薩は、寺の秘仏で、頭に宝冠をいただき、肘や腕にかざりのある腕輪をはめ、おや指を捻じ、左手は屈臂(くつひ)、未敷(みふ)の蓮華をもっている、顔形はやゝ長く、眉は浅く、眼は切れ長で口元は小さく、慈顔温和で、肉感的な感じのするとうといお姿をしたみ仏であります。(毎年十月十八日開扉)

永徳の絵馬

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【アクセス】

  • 住所:〒939-1554 富山県南砺市安居4941
  • 電話:0763-22-2462
  • FAX0763-22-6341
  • 交通:JR城端線福野駅から市営バス(平日のみ6本)安居寺前下車/小矢部・砺波ICから至近/福野駅からタクシー15
  • 観光:砺波平野(散居村・チューリップ)、城端別院、井波瑞泉寺、庄川温泉郷、五箇山
  • 専用駐車場:大型車10台 普通車30

SCHEDULE

2024.05.23 Thursday